同性愛に寛容でない国

シリコンバレーの某巨大企業が同性のパートナーがいる従業員の手当をアップするらしい。税制上、異性のパートナーがいる従業員よりも、同性のパートナーの従業員のほうが税額が高いのが理由だとか。同性愛者の立場を国が考慮してくれない分、福利厚生の範囲でカバーしようということだろう。

こういった新しい動きはいつも外国からやってくる。

日本はまだまだ同性愛に寛容ではなく、悲しいことだ、恥ずかしいことだ、という意識が根強い。差別もある。風通しのいいところにいて、うまく波に乗れる人もいるかもしれないが、多くは逆風をうけながらの人生ということになるだろう。

これは文化の問題なのだろうか。だが、日本はかつて同性愛に(というより、性について)かなりおおらかな気風をもっていた国だ。同性愛もさほど違和感なく受け入れられていた。それなのに、どこかで歯車がくるってしまったようにみえる。

それぞれが自由に生きればよい。性の指向性がどうであろうと自立して生きていられるならそれでいいではないか。だが実際は、それではまかり通らぬ、という空気が満ちている。どこで変わってしまったのか。ここ100年の日本の歴史にその鍵がありそうだ。いつか検証してみたいテーマのひとつだ。

一応、先進国なんだからこんなに閉鎖的ではいけないのだが…。