ブレスレットのメンテナンス

人様の人生と向きあわせていただく仕事につけたこと。とても幸せですし、幸運だったと思っています。ご縁のあった方には心から感謝しています。けして十分な時間を割けているとは思っていません。許される限り、と思うのですが現実はそうはいきません。そこが辛く、苦しいところです。もっと時間があれば、と考えない日はありません。

時々、ブレスレットが修理でもどってきます。ひとつひとつの石を調べていると、あるひとつの石が語り始めます。こんなことがあった、あんなことがあった、と。そして、私の手のなかでその石は息絶えるのです。役割を全うし、力を出し尽くして、死んでいくのです。その時、わたしは本当にああ、これでこの人は救われたなぁと感じます。石が代わりに死んでくれたのですから、その人はその分生かされた。

こうやって私が石を通してその方を応援させていただけている。その分、きっとその方は生きられるに違いありません。

生き返ったブレスレットにゴムを通して「輪」をとじる。あたらしい命のドラマをこの石達は見守ってくれることでしょう。

さぁ行っておいで。そして思う存分に戦うがよい。そして・・・私のなかにまた戻っておいで。すべてを受け止めてあげましょう。