2つの分かれ道

潜在的なカウンセラー志望の方がすごく増えてきたので、実践的なセミナーをはじめました。まずは初歩から…と思い立ったのですが、初回からいきなりかなり深く重い話しになって、受講生の皆さんは面食らっていたようでもあり、いよいよ現実味をあじわえたという意味ではいきおいがついたようにもみえましたし、結果的には「リアルな話し」のほうがよかったように感じました。私はまったく一からたたき上げでここまできましたので、生臭いネタはやまほどあります。十分に苦労はしてきましたので、その一端をほんの少しだけかいま見ていただけるように。そうすれば警戒心も生まれる一方で、きちんと心がけをもって取り組めば大丈夫だ、という安心感もきっと生まれることでしょう。

先日のカウンセラー講座でお伝えした一番の大きなポイントは、言葉の使い方でした。たとえば「お疲れのようですね」と、言葉をかける時、カウンセラーは大きな試みをすることになります。ここに2つの分かれ道があり、どちらを進むかでカウンセラー本人の運命は大きく変わるといっていいのです。クライアントさんには選択肢がたくさんありますが、カウンセラーとして生きる道は一本きり。簡単には途中で方針転換はしにくいもの。でも、人を応援する、導いていく、といったってしょせんは私たちだって人間なのです。一人分の人間の器しか持たないのであって許容量は限られているのですから、無理をすると長く続きません。どちらがより世のため人のためなのかを考えれば、無理せずできるだけ長く続けていける方向を見極めていったほうがいいのです。加えて本人の適性というものもありますから、できるだけ個々の適性を見極めた上で方向性を決めるようにアドバイスをしています。結局、個別の細かいアドバイスをしてしまうので、これは果たしてどこまでセミナーといえるのか。とにかく私のレクチャーは少数精鋭で、どこまでいっても個々の特別な対応ということを非常に重視しています。そうでない大多数向けのセミナーは、自分でもつまらないからあまりやりません。お互い、顔がみえるところでつながっていないとやる気がおきない人間なんです。教師でいえばやはり小中学校向きなのかも。誰が出席しているかもわからない大学の講堂での授業はしたくないな…。コンサート活動がこの頃停滞気味なのも、そういった距離感をどこで落とし込んでいくのか、いつも考えてしまうからです。数多くできないコンサートなのであれば、納得できるものをやりたい。結局、昨年は人前で弾いたのは2回きりでした。今年もどこかでこっそり弾くかもしれません。

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