美しいと感じる体験

人生でとても大切なこと。それは美しい、と五感で感じる体験ではないでしょうか。
ぼんやりと風景を見ていても、あまり感動はないのです。が、晴れやかな気持ちでゆとりのある予定で、心おきなく共にすごせる人達とながめる風景はとても美しく見えるものです。美しさをいったい、私たちはどこでどのように感じているのか。

音楽でも、絵画でも、人間のドラマであっても私たちはよく「胸をうたれる」という表現をするわけです。いったいなにが「胸」をうつのか。

ハートにはちょうど私たちのオーラの中核となるエネルギーが渦巻いています。現実の人生を見つめる心、天をあおいで神様を求める心、そういった様々な波長に共鳴する不思議な性質をもった「感じる」機能がハートにはあるのです。一方でハートのエネルギーはあらゆる事象につながっている為、汚れやすいのです。その為に、いつもエネルギーをリフレッシュしておかなければなりません。つまり「呼吸」ということが非常に大切になってくるのです。
もし、うつうつとした気持ちで花屋に行っても、花の輝きを感じ取って軽やかな心もちにはなれないかもしれません。でも、少しがんばって花の香りをしっかり心に吸い込んでみようと努力をしてみる。すると少しずつハートのエネルギーが解放されて、花がもつ優しさ、暖かさが胸に伝わってきます。

どんな場面でも、少しだけがんばって呼吸をしてみる。澱んだものをはき出してみる。すると、見える世界が一瞬にして変わるのです。それまで気付かなかった美しいものが自分の周りにたくさんあることに気付かされます。心を開く、とはまさしくこういう体験でしょう。でも、その為には呼吸を忘れてしまってはいけないのです。

美しい風景がそこにある時、まずは思い切って胸をひらいて呼吸をしてみる。天からの恵を受けとる、大地の豊かさを踏みしめる。そんな気持ちで自然を感じながら。すると少しずつ見えるもの、聴こえるもの、肌で感じるものが変わっていくことでしょう。

呼吸をすることで感動できるようになれば、自分の呼吸のひとつひとつのリズムがこの地上のあらゆる命とつながっていることがわかってきます。私たちはたった1人で存在しているのではなく、無数の命の連鎖のなかで生かされている存在だと呼吸が教えてくれるのです。その時、この地上は無数の美しい命で満ちているのだ、ということに感動できる瞬間がやってきます。どうか生きているうちに、そんな感動に心うちふるえることができるように…。呼吸をいつも忘れないようにしてみませんか。

◇人気記事: