女性性と男性性(父性と母性)

by hikarinosalon ‾ 7月 12th, 2011. Filed under: 人生の意味, 人間性, 男性性と女性性.

よく男らしさ、女らしさ、という定義づけについて世の中では様々な議論があります。どんな意見、どんな考え方にも一理があり、なるほどとうなづかされます。さて、魂の由来に関連する視点でみていくと、いったいぜんたい女性らしさ(あるいは母性面)、男性らしさ(あるいは父性面)とはなんなのでしょうか。

単純に、前世で男性だった時代がたくさんある方をAさんとします。Aさんは今生でも男性に生まれてきました。そんなAさんは男性だった経験が豊富だからといって男性的なのか、そして父性にも恵まれているのか、といえばそうとは限りません。数をこなしているからといって簡単に男性らしさや父性的な意識が強まるわけではない、ということです。逆も真なりで、女性だった前世がたくさんあることは、女性らしさ、ひいては母性が豊かであることに直接は結びつきません。

ではAさんが重ねてきた男性としての時代は、なんらプラスに働かないのかというとけしてそんなことはありません。男性として多くを生きてきた方は、男性社会のなかで、男はなにをみたり、感じたりしているのかを学びます。ですから、男の考え方がよくわかるようになるわけです。総じてAさんは男性達に対してその生き様を受容できるようになっています。例えば男というのは女性に対しては見栄をはるものです。いいところをみせたいが為に、時に対立したり、他人に迷惑なことをすることもないわけではない。そんな男の至らないところもダメなところもAさんにしてみれば、よくあること、そんなもの、かわいいもの、と受け流せるようになるわけです。

ではそんなAさんが、男の中の男らしく生きられるようにはならないのか?Aさんがどれだけ「男である自分に自信があるか」は、前世でどんな生き方をしてきたのか。その内容次第なのです。ですから男性としての転生を数こなせば男らしさが増すのではなく、どれだけ男としての自分を誇らしく感じてきたか。その積み重ねが多ければ男性性は強まります。そして更に、父親として(家族内での父親に限らず、家族的な関係のなかで人の上に立つ立場であること)誇りたかき前世が多ければ、更に父性面も充実していきます。

女性性や母性面については、この逆を考えればいいわけです。

つぎに、そんなAさんがもしも女性に生まれ変わってきたとしたら、いったいどうなるのでしょうか。もしAさんがかなり男性性が強く、父性も豊かであるとすれば、女性としては大変に苦労することは間違いないでしょう。なぜかといえば、すでに「男性としてたくさんの成功」をしてきているわけですから、同じことを繰り返して更に自分を高めようとするのです。魂は「かつての成功体験をけして忘れない」ものなのです。ですから成功した感覚を大切にし、それを繰り返し表現しようとします。つまり女性だとしても、男性的な面を強くだしてしまうでしょう。周囲からあまり女性らしいと思われないし、また女性らしさも期待されないので、ますます女としての自分のあり方をみつけにくくなってしまいます。そうすると、なかなか普通に家庭に収まってお母さんになるという生き方が難しい。ただ、そういう女性こそリーダーシップを発揮する機会も得られやすくなるので、社会的には人生が開けていくでしょう。少し前の封建社会なら難しかったでしょうが最近は男女平等と表面的には言われているので、少しは社会的にも活躍はしやすくなっています。

話しが少しそれてしまうのですが、女性を軽んじる男性というのは、実はあまり男性性が確立していないのです。男性社会のなかで十分に戦い抜いて成果を上げていない段階の魂である場合、女性に対しての見栄やプライドがまさってしまい(男性性のコンプレックスの裏返し=女性への依存から見栄をはる)、性を超越して人間同士が尊重しあい、高めあう意識をまだ持てないのです。
また、あまり恋愛運のよくない女性の場合、男性性を受容する力がまだ未熟な場合が多いです。男性のものの見方や考え方がよくわからないので、どうしても女としての自分に自信がもてなくなってしまうのですね。

生まれ変わってくるということは、男と女の関係を発展調和させるだけが目標ではありません。生涯独身でいたって、素晴らしい生き方をする人はたくさんいます。でも、肉体というのはほとんどの場合、どちらかの性をはっきりもっていて、その性から由来する様々な性癖を私たちはうまく受け止め、利用しながら人生を前進しなければなりません。よって、ほんとうに多くの学びを性を持つことで受け取れるものなのです。また、どちらの性でもない肉体や、外見と内面の性が一致しない独特の生き方を通してのみ深い学びが受け取れる、そんな生き方を選ぶ魂もあるわけです。

魂の由来から自分の内面に、男性性、女性性(または父性面、母性面)がどれぐらい備わっているのかを紐解くだけでも、仕事や恋愛(家庭)、親子関係のなかでの課題や注意事項が浮上しますので大変に生きやすくなることが多いですよ。

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