お電話だったり、メールだったり、ご予約の打診の際に事前に確認したい、ということでご質問をいただきます。が、ご質問にお答えする時点で霊視することになるので事前のご質問には一切、お答えしていません。こういう対応でいいのか、という気がしますが元々、霊視をしてお話しをすること自体が見えない世界を取り扱っています。見えないものを確かめる術はないのです。それをなんとかして、感触だけでもつかみたい、というお気持ちはとてもよくわかりますが、それを満たす術を残念ながら私はもたないのです。
本当に能力があるというのなら、それを証明してみせて欲しいと言われたことがあります。その時の、なんともいえない心苦しさは言葉にしようがありません。
見せられるものなら見せたいのです。確たるものをお渡しできるのならお渡ししたい。が、それはかなわないのです。証しが欲しい、とおっしゃる方の気持ちはとてもよくわかります。なぜなら、他でもない自分自身が一番、それを欲しているからです。こんなにあやふやな自分でいいのか、なにも確たる根拠のない世界に居座っていて、こんな人生で本当にいいのだろうか…そう思わない日はないのですが、それを自分のなかにしっかりと留めておけなければプロとして人前にでることはできません。どんなに自分が不安であろうとも、人にはそれを見せられない苦しさは誰にもわかってもらえないものです。そして、誰かにわかってもらおうと考えることもまた虚しいのです。誰よりも強く欲していながら、けしてそんな自分を甘やかしてはならない。そんな苦しみに耐えつづけていくのが霊的な能力をもった者の宿命です。自分の感じているものが常に真実なのかどうか。それを確信している霊能者がいるとしたら、その人は人間ではないのかもしれません。私にはそういう非人間的な存在が居るとは考えられないのです。
というわけで、いかにしても見えない世界のことを証明する手だてはありません。ご来訪いただけるかどうかは、この世のご縁だと思っています。神様の御心のままに…。