霊能者の取り扱い説明書<使命について>

前回、このタイトルで書いた記事を参考にしてくださった方がいたので続きを書いておきますね。

前回は「幸せ」について、でしたので今日は「使命」についてです。

◎質問>自分の魂が果たすべき役割はあるのでしょうか?

このご質問はとてもむずかしいんです。このまま霊界にとりつぐと「意味不明」で返されてしまうのです。どうも地上の私たちと霊界ではものごとの概念が違うのです。価値観も倫理観も根底から違います。ですからこのご質問の場合、どういう意図でご質問なさっているのか確認し、魂としてはどうあるべきなのか、どういう生き方がベストなのかにご質問の意味を置き換えて霊界に問いかけると、守護霊団からはにっこり優しいアドバイスが返ってきます。
まず、原則として霊界からみると私たちの魂には「ノルマ」とか「義務」というものがないのです。ですから、「なにをすべきなのか?」と考えるのは「内にひきこもった意識状態」であるとも言え、なにかにとらわれている状態かもしれません。つまり「焦り」や「切迫感」からくる問いかけである可能性もあります。ひょっとすると無意識に「罪悪感」を打ち消そうとしているのかもしれません。

霊能者も、単なる霊界との取次ぎだけでは役不足で、カウンセラーとしての資質が求められる場合が多いなと感じるのはこういう時なんです。つまりご依頼人の問いかけを守護霊さんに問う前に、無意識になにかを抑圧していたり、強いストレスを感じているような場合には、まずその部分を解放してあげなければいけません。そこのところを見抜いて上手にセッションのテーマを振り替えていく為に霊感はあまり役にたたなくて、臨床的な経験値が求められると思います。

ですから、このようなご質問をいただいた場合には一概には言えませんがひとまず、その使命感のようなものがどういった感覚なのかを確認しながら背後に抑圧された意識がないかどうかを確かめるようにしています。なぜ気負ったり、がんばらなければいけない、と考えてしまうのか理由がわかると気持ちが楽になるものです。

でも、本当に強い役割意識を魂が抱えている場合はやはりあるのです。

◎質問>自分が今生で達成したい目標はなんなのか?

家庭をもつこと、仕事で成功すること、たくさん遊ぶこと、社会貢献すること、芸術家になること、コミュニティを作ること、子供達を助けること、人の運勢を鑑定すること・・・キリがないのでこれぐらいにしておきますが、要するに意外とシンプルな目標を掲げているものです。時にそれが2つ、できれば3つ(あるいはもっと、という人もいるかもしれません)。加えて、その魂にとっての「達成したい規模」というものもあります。たとえば人を助けたい、という目標を持っている人もかなり多いのですが10人の場合もあれば千人ぐらいという人もいたり、もっと多い人もいます。直接的に、だったり間接的に。事業を通して、あるいはボランティアで等、形態も様々です。医療を通して社会貢献をすること、などとかなり具体的で明確なテーマを持っている魂もたくさんいます。これらはすべてその人が生まれてきた時に魂はしっかりと心の奥底に刻みつけてくるので、前世を霊視しなくても、守護霊さんと交流できなくても、鑑定することは可能です。ポイントは生まれてきた時の状態(エネルギー)を見極めることなんです。これはなかなか大変なので、やはり霊感のある人は守護霊さんに教えてもらったほうが楽です。あわせて前世のいきさつを確かめて、魂の歴史的な背景を確かめておくと、なるほどと納得度が深まります。ですから、私の場合は今生の目的は守護霊さんに教えてもらい、そのいきさつについては前世の歴史をリーディングして紐解き、確かめるようにしています。
自分でも、すべての情報をいっきに受け取るわけではないので、前世の情報が少しずつ紐解かれていって全貌がみえてきた時に心のなかでは「なるほどなー」と感心しながらお伝えしていたりします。時にあまりにも珍しい過去をもった方もいらして、受け取った情報があまりにも突拍子もない内容だと、本当なのだろうか、こんなことを話していいのだろうか、と一瞬戸惑うこともあります。でも、いったん受け取ってしまったら伝えないわけにはいかないのです。

自分はいったいなにをしたいのか、どう生きればいいのか。
こういう悩みを抱え、真剣に人生と向きあっている方はとても多いと思います。まじめなタイプの人はとことん悩んでしまうのではないでしょうか。でも、考えてもなかなかわからない事ですし、人生を生きて、社会に揉まれ、様々なトラブルと直面しながら乗り越えていくなかで少しずつ自分が納得できる方向性がみえてきます。ただ立ち止まって悩んでいても、答えは簡単には得られないでしょう。

しかしながら、時にご相談者に本当に必要なことは「ひとときの休息」であることも多いです。真理にアプローチするには何年もかかる場合もあります。自分の人生の真実を知りたいとしても、こういった情報を受け取れるタイミングというのがあります。良い時期でない時に、無理をしたりがんばったりして、まず知るべきことを知っておこうとして予約をいれようとしても、タイミングがあわなかったり、あるいは調子を崩したりなんかしてうまくいきません。そういう時は守護霊さんが「今は無理しなさんな」と伝えてきているんでしょう。

自分の使命や目的を知りたい、と思う時はまず自分に問うことです。何度も問いかけてください。それを何ヶ月か繰り返してみてください。答えがいつもゆらがず、同じであれば大丈夫だと思います。「やはり、その答えを知りたい」と心の底から願うのなら、今がその時です。

霊能者の取り扱い説明書

今は電話での予約対応をしていません。以前はパソコンを使えない、という方の為に電話対応をしていました。今は携帯を持っていない人はいないので、少しご不便かもしれませんが100%メールで予約日時の確認をとらせていただいています。

ご不便をおかけしていますが、カウンセリングの合間は、かなりしっかりと休憩(=瞑想)をしないと次のセッションに差し支えます。瞑想中は電話にはでられません。それでも以前は無理をして電話を取っていたので、ろくに休憩をとれない日が多かったのです。どなたもメールをお使いになれるような時代になり、とても助かっています。

実は、電話での予約をあまりお受けしないほうがいいなと思う本当の理由は、予約のやりとりをしている時点で、だいたいのことはわかってしまうのです。なるべく見ないように、感じとらないようにしています。が、やはり答えが見えてしまうことがあります。どなたも最初は勝手がわからないと思うので、仕方がないのです。自分の困っている状況をかいつまんでお話になられる方がよくあるのです。どんなご依頼でもご予約が確定した後はお断りしませんから、ご相談になりたければとにかく予約をとってご来訪いただくようにしてもらいます。

そこは霊能者の辛い性ですかね。問われると「答え」がぽんと入ってきてしまう。これをコントロールするのはとても大変です。答えを受け取らない為にしっかり緊張していないといけない。頭のなかに水道の蛇口のようなものがあって、そこがゆるんでいないかを常に確かめておく必要があるのです。うっかり緩んでいようものなら大変です。そこで質問責めにあうと、次から次へと流れこんできます…。

しかしだからといってなんでもかんでも質問されても困ります。霊能者には霊感で感じ取れることしか答えられないのですから。しかし、実際には体調のことや、現実的な問題など、あらゆるご相談があるわけです。霊的な観点からは答えようのないことでも、なんでも回答します。ときにはただ聞き役に徹することもありますし、自分が知っている知識の範疇で、あるいは体験からくる知恵をお伝えすることも実際にはとても多いです。こういう対応は若い頃には無理だったでしょうね。年をとるとそれなりにお手伝いできることが増えてくる。それはまさしく人生経験の積み重ねがあればこそ、です。ひょっとすると自分が会社員を18年やっていたのはこういう時節が来た時の為だったかもしれません。一生、最初から最後まで霊感をいかした生き方をしているのでは、今の自分はけしてなかったでしょう。

私はテレビに出ているわけでもないし、本をだしてもいません。それでも日々、それなりに忙しくさせていただいています。おかげでさまで仕事がなくてすることがない日、というのがここ数年はなくなりました。本当にありがたいことです。

最初の頃はそれは一生懸命、チラシをまいたりして告知をがんばってやっていました。じっとしていては仕事はこないので、ほうぼうに自分から出向いてたくさんの人にお会いして売り込んだものです。演奏活動をメインにしていた頃も、とにかく聴いてもらう他はなかったのでたくさんサンプルを配ったりしていました。でも、こうやって待っていても多くのご依頼をいただけるようになると、考えることが以前とはまったく違う視点になってきます。それは、いったいどうすれば「自分のもっている霊力」を日々お会いする人達の為に、もっと有意義にいかしてもらえるのだろうか。そういうことを真剣に考えるようになりました。これは「霊能者の取り扱い説明書」が必要だな、と思います。こういうことは霊感をもつ人に相談したほうがよい、でもこういうことはしかるべきところに出向くべきだ、などなど。一般論として多くの人に知っておいてもらいたいことがだいぶ積み重ねられてきました。Q&A的なコラムでも書こうかと思いますが、ブログでは情報がまとまりにくく、どこにどう載せようか悩んでいます。HPをリニューアルしたいと思う理由のひとつがQ&A的な情報の蓄積ができる仕組みが欲しいからなのですが、まだよいアイデイアがありません。本を書けばよいのかもしれませんが、そこまでの労力を今はかけられない。口述筆記が一番楽だろうなぁ、となまけ者の自分はそんなことばかり考えているのですが。アウトプットを実現するには何年もかかりそうです。

というわけで「説明書」はまだまだ書けませんので、各自で試行錯誤をお願いします。

それでも、今日はひとつぐらい書いてみます。

◎質問>私は幸せになれますか?

こういうご質問の場合、回答は霊界からは来ません。なぜなら、幸せの定義が霊界には特にないからです。幸せの概念はほとんどの場合、現実を生きている私たちの精神が人生を重ねる内に、経験や知識で創り上げている幻想だからです。その幻想を追いかけることは魂の目的ではないので、こういう尋ね方では守護霊さんから本当の目的に沿う為の指針を得ることは難しいと思います。

そうではなく、
・私が幸せになることを妨げていることはなんですか?
という質問は、とてもよい質問です。
なぜなら、「幸せ」をおいかけることは幻想であっても、それを妨げている「障害」と向きあう時、魂は「自分本来の使命や役割、目的」について深く考え、追求しているからです。そのことを守護霊さんはすごくよくわかってくれるので、こういう質問にはたくさんの指針が返ってくることが多いようです。

あるいは、
・私の幸せの定義はなんですか? その定義は自分の魂にとってどのような意味がありますか?

こういう質問もあるかもしれません(こんなふうに問いかけた人はかつていませんが)。非常に哲学的ですし、禅問答のような問いかけです。でも、こういった問いかけに答えることが「大好きな守護霊さん」もいます。だいたい、ご本人が頭のなかで考えていることを守護霊さんは全部知っているので、自分が本当に疑問に思っていることを問いかけると、わりと良いアドバイスが返ってきます。

ただ、質問をすることのリスクも考えてください。「それはあなたの前世にこれこれこういう辛い出来事があって・・・」等というメッセージがかえってくる場合もあります(そうなるかどうかは、人それぞれです)。潜在意識に隠されていたトラウマやコンプレックスを指摘されることもあります。もっとも、ご本人が受け取る準備ができてもいないのに、一方的に情報が示されることはありません。ですから、本当にきいてみたいことはきいてみるのがよい、ということはいえます。だったらなんでも質問してください、でいいのでしょうけれど。時々、前世の情報を受取る事によって、現実の選択肢におおきな影響を与えることがあるのです。恋愛、転居、転職など現実の様々な選択肢で迷うことは誰しもあるものです。ところが前世の情報を知ると、自分が選ぼうとしていた事は「よくない選択」で、少し難しい選択をするしかない、という結果になる場合もあります。ですから、現実面でなんらかの問題に直面している場合に、その「なぜ?」を霊界に問いかけると、少しの間ちょっと辛い時期がやってくる場合もある。そういうリスクを考えて質問をしてください。

ご参考になるでしょうか。。。なるといいな。