歯の治療がついにおわった。歯に関していえば、忙しさにまぎれて不摂生の人生だった。一度、大きな事故にあって歯を折ったことがある。事故の後遺症からたちなおって、やっと歯の治療もどうにかおわったが、早く忘れたい出来事だった。どうもその時のことがけっこうトラウマになっていたのかもしれない。そうでもなければ、こんなに歯医者ぎらいにはならなかったような気がするから。
とにかく歯にまつわるいい思い出がない。自分にとって歯というのは、いつもどこかしら調子悪いもので、ありがたいと思ったことがなかった気がする。人に対してはセッションではいつも、なにごにも感謝しましょう、なんていっていながら恥ずかしい…。
だましだまし治療していた箇所がまた不調になり、思い切って全部治してもらった。4ヶ月ほどかかったが、通った甲斐があった。
一番大きな收穫は「歯みがき」を教わったことだ。みんないつの間に習ったんだい? こんなに丁寧に歯みがきのやり方を習ったのは人生ではじめてだよ。幾つか
目からウロコの気づきがあった。力をいれないほうがよいこと(歯茎が傷つくんだよ)、歯磨き粉は重要ではないこと、裏側は歯ブラシを縦にもつとうまく磨けること、奥歯の奥のところは先の細いブラシをつかうと効率よく磨けること…こんなにノウハウがあるなんて。
どうして子供時代に習う機会がなかったのかな、と疑問に思ったりした。母親に文句をいうつもりはない。それどころではなかったからね。
さあみんなも、もっと歯医者にいこう!
#結局、過去に治療した歯をほぼ全部、やりなおしてもらった。一番、最後は水銀のアマルガムのつめものだった。それを取ってもらった時、なんだか長い人生のつきものが落ちたような気がしました。水銀を解毒するレメディもとりはじめた。なにか変化があるのか、ないのか。人体実験中ですよ。