霊媒という肩書はまんざらでもないこと
「霊媒」という言葉をみなさんはどう感じるのでしょう。自分にとっては呪われたキーワードでした。今でこそ笑い飛ばせるのですけれど、子供の頃は忘れたい世界だったのですから。自分のなかでは忌み嫌うナンバーワンの言葉でした。今はどうかといえば、霊媒である自分を誇りに思っているのです。苦労もありました。人にわかってもらえない、という孤独感やコンプレックスで悩まされました。霊感なんて、なんの役にたつものか…若い頃はそんな思いが強かったですし、役にたてられる方法も見つかりませんでしたから、そんな自分を押し殺して生きていたと思います。それでもなんとか人並みか、ひょっとしたら人並み以上ぐらいにがんばれたり結果もだせたりしたのは、ほんとうに不思議だったり奇跡のように思いますが。霊的な問題にとらわれて自分らしく生きられないのは、すごく悔しいという思いがあったものですから、かえって人よりもがんばれたのかもしれません。これは本当の気持ちですが、自分は30年ぐらいしか生きられないと物心ついてからずっと思っていました。そうしたら30歳からの人生は霊媒としての感覚が目覚めてしまって、とても苦しくなりました。生きている心地がしない日々でしたが、支えてくれる人がいたのでがんばれたんですね。
今は霊媒という職業がかなり好きです(笑)。横文字にすると、チャネラーとか、サイキックなんとかって肩書になるのでしょうか。すっかり普及したのでスピリチュアルカウンセラーを名乗っていますが。個人的には「霊媒」でいいです。翻訳するとやっぱりチャネラーでしょうね。