ピアノソロ曲「未知へ」(期間限定公開)

最近は音楽を紹介することも簡単にできるようになりました。私がHPをたちあげて楽曲を紹介しはじめた頃は、ネットを介して音楽を聴いてもらうということは本当に難しかったし、一部の方にしか聴いていただけませんでした。そんな時節でもあり、とにかくCDを作るしか音楽を聴いてもらうことができなかったのですね。それで最初のピアノソロCDはかなり無理をしました。今では考えられないほどの苦労をしてなんとか形にしました。

ここ数日過去の録音をいろいろ整理しているのですが、今日はふとこの曲が心に響いています。録音したのはもう18年くらい前です。広いスタジオで一人っきりの世界でなにかと向き合っていました。その瞬間に降りてきたものを即興で弾きました。譜面に書いて作曲する仕事はゲーム音楽で一生分書いた気がするので、あとはひたすら「降りてくる音」だけ弾いていきたい。

私に降りてきた音は、なにかメッセージがこめられている。タイトルの「未知へ」は、ずっと後になってつけました。今でもこうやって聞き返していると意識が不思議な時空にもっていかれる感覚になります。

思うところあって今日はこの曲をフルサイズ、試聴していただけるようにしました。しばらく公開しておきます。


最近のスマホ、タブレットであれば再生できます。パソコンについては最近のOSであれば再生できると思いますが古い機種の場合は難しい場合もあるようです。

※この記事(楽曲データ)は一定期間経過後は削除予定ですのでご了承ください。

魂の表現とテクノロジーの融合

あいかわらず堅苦しいタイトルをつけてしまった…。久しぶりに音楽に関するエントリー。
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Macにオーディオインターフェースをつないで最新の音源をチェック中です。DSDという方法で録音された音源なのですが、これが非常に素晴らしいサウンドなのです。今はすべての音がデジタル化されているのですが、アナログレコードから音楽を聴き始めた私たちからするとCDの音はどうしても物足りないのです。それでも「それしかない」のだから仕方なく聴いてきましたが(いや、ほとんど日常的に音楽は聴かない生活が続いていました)。ここにきて遂に納得のいく音楽ソースが手に入るようになってきました。

最近発売されたウォークマンがハイレゾ対応になっていることを音楽好きな方はすでにご存知かと思います(ハイレゾというのは、CDよりもいい音が聴ける仕組みだと思ってください)。ただ、ひとつだけわかりにくいのはハイレゾ音源は店頭では買えないのです。なんらかの方法でダウンロードするよりありません。ところがiTunesストアではまだダウンロード販売できないのです。というわけで、現在のところは一部の音楽好きな人にしか普及していないのですが、それでも昨年あたりからハイレゾで新譜を発表するアーティストがどんどん増えています。クラシックの世界でも音がいいということでなるべくハイレゾで配信しようという方向に動きつつあります。

ただCDのように物理的なパッケージメディアが確立していないので、そのあたりどうなっていくのか様子を見ていくことになるでしょうか。ダウンロードで販売される以外はBlueRayが普及しているので将来的にはCDに置き換わっていく可能性が高いようです。

さて、そんなハイレゾ時代を迎えながらも、近年の私はといえば音楽を聞くことも作ることもモチベーションがどん底まで下がりきっています…。皆さんのご期待にもまったくお応えできないまま、はや幾年月。もっともサロンの日々の運営もけして余裕があるわけではなく、それに加えて音楽をつくったり録音したりという時間的、経済的な余裕はありませんでした。今も厳しいことにかわりありませんが、このハイレゾ時代にはいり少し光明が見えてまいりました。

というのはデジタル機器の普及に伴いハイレゾで録音できる機材が非常に安く入手できるようになってきました。私の場合は「ピアノさえ録音できればいい」のですから、最低でもマイクが2本あればいいんです。それだと録音機材も最小限で済みます。しかしながらハイレゾ対応の録音機材はプロの間でも一部の人しか使っていないもので、詳しい人も少ないしまだまだミュージシャンも技術者も試行錯誤のまっただ中…。

そんななか、ピアノの師匠であるウォン先生からハイレゾで録った最新の音源をお預かりしました。DSDという今現在もっとも音質がよいとされている方法で録音された音源は、まさしく目の前でウォンさんが弾いている、そんな錯覚さえ覚えるような素晴らしい録音に仕上がっていました。ありがたい事にウォンさんが使っている録音機材に関する情報とノウハウもいただけているので、多分そう遠くない将来にハイレゾのシステムを用いてレコーディングを始められるのではないかと思います。ただ最小限とはいえ、あらたな機材を揃えなければならないのでその資金が用意できたらということになります。

音楽を作り形にするにはものすごい情熱と集中力と時間とお金が必要なんですが、光のサロンにはそこまでの余力がありません。私個人のメンタルなバランスや現実の状況も、音楽を作り作品を皆さんにお届けするチャンスをつかむどころか、逆にはるか遠いところにありました。本音をいうと、いつ頃になったら新しい音楽を形にできるのかまだはっきりメドが立っているわけではありません。が、テクノロジーの進化によってこれまでは不可能だった新たな音楽表現の機会が、あとすこしで手の届くところに来ている気がします。

あと必要なのはピアノ。レコーディングに見合う状態のよいピアノにいまだ出会っていないので、機材が揃うまでにピアノ探しをします。
機材が揃い、ピアノが見つかり、モチベーションが高まり、時間的な余裕ができるまであと何年かかかると思いますがどうぞ気長にお待ちください。

演奏家のつぶやき:私のパンは堅くて酸っぱいと思う。

だから、柔らかくて香ばしくいパンを持っている人からもらってください。私のはあげられないよ…と思う。いや、それ以前に自分がパンを持っていることを気付かれないように隠していたと思う。

若い頃は常にそう考えでいた。今でもそういう傾向はある。演奏は下手だし、これといってレパートリーもない。めったに人前で弾かない。プライドが高いからじゃない、その逆でコンプレックスばかりだから。音楽に関しては本当にキャリアもないから、そのうちがんばるさと思いながら結局この十数年、人前で弾いたのは片手にも届かないほど。これじゃあ演奏家というのは名ばかり。

じゃぁいったいあとどれぐらいパンが柔らかければいいのか、どれだけおいしければ分け与えようって気持ちになるのか。それを言い出したらキリがないし、そうこうしているうちに人生が終わっちゃう。だからほどほどのところで分けて味わってもらうしかない。割り切ることも大事なんだ、と自分に言い聞かせるようにしている。

けれどやっぱり私のパンは堅いし、酸っぱいよ、と言ってしまう自分がいる。それでいて本当はみんなに味わって欲しいのだけれど。

多少食べにくくたって適当にきりわけて、綺麗なお皿に盛り付けて、おいしいお茶をそえて出してくれる人がいればいいんだけどね。誰もやってくれないからそこが難しいのさ。それが人生の悩みどころだよね。

ほんのあと1cm、あと1歩。そこが難しい。

多分、これを読んでいる方は、誰もそんなこと気にしてないし想像もつかないんだからどんどん音楽やってくださいよ、とおっしゃるんだろうなぁ。それもわかってるんです。人間ってどうしても考えるし、煮詰まるものなんです。

音楽だけやっていたら本当に苦しかったろうな、と思う。それがダメならこっちをがんばろう。こっちが飽きたら少しそっちに戻ろう。そんなふうにいい加減に生きられるからまだ楽なんだろう。

もう見栄をはる年でもないし。これからは、多少堅くって食べにくくって申し訳ないと思いつつも、こんなんでもよければどうぞ、と言えるようにしようと思います。

音楽紹介:ウォン・ウィンツァン「月の音階」

ウォンさんの新譜「月の音階」が届きました。
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ウォンさんの音楽の話をはじめると終わらなくなるのですが。いつも同じセリフかもしれませんが、このアルバムはすごくいいです。個人的にはダントツでお薦めです。

丁度、満月が近づいてきた昨夜から聴き始めて、今はとても穏やかな気分です。タイトル通り、蒼い月の光を浴びながら聴くのがいいですね。

詳しいことを書くと本当に長くなるので、別の機会にゆずりますが。とにかくご紹介だけしておきます。

試聴はこちらです。

お求めは以下のリンクからどうぞ!

もしどうしても「光のサロン」から買いたい、という方がいらっしゃいましたらこちらをご参照ください。期間限定で事務局で取りまとめて手配します。

サロンにも在庫しますので、ご来訪の際には是非ご利用ください!

音楽雑感:「retour」( hatis noit & akira takahashi )

高橋 全(Akira)さんから新作が届いた。hatis noitさんとのコラボアルバムだ。初めてのセッションで即興で録ったらしい。ピアノの音がいろいろ変化しているのは、ちょっと仕掛けがしてあるから。ずいぶん前に、高橋さんに手首の鍛錬に使ってね、といって送ったブレスレットなんかもあろうことか、ピアノの弦にしかけて使われていたり。あげたものだからどうぞご自由に。そんな最近の高橋さんの自由奔放な演奏活動には、眼を見張るものがあるのだが。いや、ずっとずっと前から演奏家の先輩として常に一目も二目もおいていたのだが。今回は相当、インパクトのあるアルバムでした。正直、やられたという感じだったり、こんな演奏ができていいなぁとうらやましい感じだったり。でもね、聞いていたらそんなこと、あんなこと、どうでもよくなってしまう。とにかく心地よい。ここはどこ?というほど、脳内快楽物質があふれでてしまうんでしょうね。瞑想の後なんかにきいてると、もう帰りたくないよ、と思うほど。皆さんにもじっくり聞いてほしいのですが。今回は限定版らしくて本人に直接お願いするしかないみたい…。いつか高橋さんが暇そうになったら、きいてみます。
Retour

音楽で生きるということ

「ギャラリー門馬」でのウォンさんと及川さんのジョイントコンサートが終了。今年もいつもと違う空間で、違う時間を味わうことができた。

運良く打ち上げにも参加。ミュージシャンがあつまると音楽がはじまる。いろいろな人が少しずつ才能をもっている。面白いな。

音楽は純粋でいい。我が消える。人の内側から生まれ出るもので、こんなに美しくて純粋なものがあるだろうか。特に歌はいい。周りの人みんなが、ああいいな、と思う。

でも、いざステージに立てといわれて、和やかな場、空間、楽しい時間の流れのなかで、あるがまま自然に沸いてくるような声を出せる人がどれだけいるだろうか。

人は依存し合わなければ生きていけない。

自分と誰かがふれあっていて関わりあい、そこから生まれる温度差によって化学反応がおきて歌も生まれる。

まず報酬が、プライドが、条件が、と本質じゃないことが優先したり、誰かに強制されたりして、祭りの音頭のように自然に生まれてくるのではない歌が、はたして人の心をひきつけるものだろうか。

仕事で音楽をやっているとものすごく消耗する。実際、消耗し尽くしたこともある。職業音楽家は苦しいな。自分には向かないと思った。でも音楽は好きだ。好き、というよりも自分の一部だ。それができないのは苦しい。

気づけば、自分もいろんなことを背負ってしまう歳になったのだ。

12歳先輩のウォンさんの力強さと、一方で純粋な表情の両方を垣間みることができるだけで、本当に励みになる。このご縁がなかったら、音楽への情熱をとっくに見失っていただろう。

田口ランディさんの新作「パピヨン」

ランディさんの「パピヨン」の紹介動画です。最後の5秒間もぜひご注目ください。

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