睦月十日の雑記:生きているうちのこと

立春がきたな、と思っていたらもうすぐ満月も近くなりました。身動きの取りにくい環境ですが、時はどんどん過ぎていってしまいます。

先日、医大の先生に研究用にアンケートを頼まれました。用紙は「マークシート」でした。黒丸をたくさん塗りつぶしていたら受験生だった時のことを思い出しました。

当時、こんな紙切れで人生を決められるんなて、まっぴらごめんだと思っていたんです。一旦、大学には入りましたが2年ほど通ったら虚無感におそわれ、進路を変えようと思い立ち、程なく人生の進路変更をしました。

紙切れで人生を決められるなんて、缶詰の中に閉じ込められてしまうような閉塞感を覚えたものです。

山本周五郎の小説に、こんな一節があるんです。

天道も仏もない、あの世へいってもいいことはない、人間は生きてるうちに生き甲斐がいのあることをしなければならない

生き甲斐。この言葉はこれからの時代、全ての人にとってすごく大事な意味を持つようになると思います。心がけていきましょう。そして時間を大切にしてください。

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