涙かれるとき
なみだ
さびしい涙
うれしい涙
切ない涙
苦しい涙
わけもわからずあふれる涙
心から感謝があふれる涙
ひとりさびしく流す涙
大切な人を失った涙
怖くてどうしようもなくてしぼりだす涙
自分が誰だかわからなくて呆然とする涙
誰かの幸せの喜びをもらって涙する
誰かが元気になって安心して涙する
あたらしい命を授かって嬉しくて涙する
あたらしい始まりの清々しさに涙する
私が私であることの素晴らしさに涙する
けれど、
涙はいつか枯れる
どんなにあふれでて尽きないと思えても
その涙は必ずいつかは枯れるのです
この世には、本当の悲しみは存在しない
本当の喜びも存在しない
あるのはすべて虚しさ
虚しさにとらわれて、混乱して涙するのです
私たちは生きている意味を知らない
知らないから、こわくて泣けるのです
泣いても泣いても、虚しさは減らない
何も変わらない、ということに最後は気づいていく
涙は気づき
それが枯れた時、人は人でなくなるのでしょう