2023-05-10:自問自答
ほぼ完全にバラバラに分解した。
なんとか古くなったパーツを交換し終えたところ。
小さな透明なローラー部分を4箇所交換するだけの作業に足掛け三日目だ。
なんでこんなことしてるんだろう、と自問自答する。
手順書もなく、やり方を教えてくれる人もいない。
全て暗中模索だ。
そもそもこんなに古き機材がいまだに動く事が問題だ。普通、パソコン用の機材はOSの進化とともにサポートされなくなるのが常識だ。それなのに、この小型スキャナーはいまだに最新のOSに対応し続けている(一時期、非対応となったのだがその後、なぜかアップデートされ続けている)。それだけ愛用者が多い機材らしい。
だが、このローラー部分は交換修理の対象ではないらしく、某中華サイトで部品を見つけた。
部品が手に入ったのはいいが、交換が本当に大変。きちきちのシリコン製のローラーを所定の位置にミリ単位で合わせて差し込む。最初は「素手」で挑んだが、あえなく敗退。我ながら知恵の無さにあきれる。そこから試行錯誤。
そして本日、三日目の挑戦。身近な工具を活用してなんとか所定位置におさまった。
あとは組み立てだが、もはや達成感は120%。これで組み立てられなくても、動かなくても本望だ。
そこでふと思う。
一体何をどうしたくて、こんなことに時間と労力を費やしているのだろう。
最新機種を手に入れればいいと思うが、さほど書類のスキャンが必要なくなってきた。出番がもうほぼないのだ。だから、なくても困らない機材だ。それでも修理しようとする。修理できたとしても、あまり役には立たないのに。
誰のためでもない、ただただ自分の「分解して構造を見てみたい欲求」がある。その欲を満たすために「他のことはさておいて」とりあえずこれが最重要課題になる。そういう指向性が自分の中にあるし、これが自分の人生を支える大事な資質の一つであることを実感している。また、きっと何かを分解して直さないまま放置することだろう。
少し前など、古いキーボードの分解修理マニュアルを何処かから入手した。その中に「鍵盤全てをグリスアップする方法」が書かれていた。もしかしたら、88個の鍵盤をバラしてグリス塗り出すかもしれない。そして投げ出して、バラバラの鍵盤を処分するかもしれない。でもそれが自分らしさなのだな。(サロンにご来訪の皆さん、次回、バラバラのキーボードを放置してあっても驚かないでくださいね)
これはこれ、一人大地のワークは欠かさずやってます。