今、抱えている大問題は、魂が取り組むべき大切な命題とは違うかもしれない

これは長年の経験から申し上げたいのですが。
人は生きていると、様々な葛藤にぶつかります。仕事や人間関係、健康、金銭問題、心の不調和、実に現実的で様々で、それでいて「泥沼のごとくはまって抜け出せない」苦しみというのがやってきます。

しかしながら、そういったおおきな苦しみ、悩み、葛藤の種というのは過ぎてしまえばそれまで。一時的なものにしか過ぎないことが多く、耐え忍んでいるうちは、神頼みもするし、楽になれるならどんな努力でも厭わないと思っているのに。いったん、問題が遠のいて少しゆとりができると…。だらしないいつもの自分に戻ってしまいます。

人間は本当にエゴのかたまりでできています。いくらちゃんと努力しよう、人間を磨こう、魂を愛や光の波動で満たそうとしても、煩悩に勝つことは簡単ではありません。

これはとても厳しい言い方になりますが。どんなに苦しい時でも、悩める時でも、それにとらわれず「自分が産まれてきた本当の意味」について考え、あるべき方向を見失わないでいることは、人としてとても大切なことなんです。

辛い、苦しい、と訴えた時に「それがどうした」と切って捨ててくれる人こそが、あなたに必要な本当の霊的な指導者である可能性が高いと思います。依存したい時に、いくらでもさせてくれる人も、たしかに欲しいのですが(誰だってそんな人が必要です)。それだけでは、魂は磨かれないのかもしれません。