霜月二十二日の雑記:ものごとの節目

まだまだ年末の掃除もゆきとどかないサロンの日々です。次の満月をめざして片付けます。

さて、節目(ふしめ)とは誰でも知っている言葉ですが、節というのは二つのものにはさまれた境界のことです。楽譜にも小節線といって縦に一本線を引きます。これがないと音楽が成立しません。

音楽というのは時間にリニア(直線的)に、音符を並べていくことで成り立ちます。私たちの人生も、時の流れの上に真っ直ぐに、日々の出来事を並べていくわけですが、ちゃんと小節線を引いて区切っていかないと人生交響楽は完成しません。

でも私たちは案外、区切るのが苦手です。まだやり残したことがあると、どうしてもそこで立ち止まり逡巡し続けます。

しかし節目は大切です。たとえどんなに中途半端に感じていても、時がきたらしっかり区切る。なにがなんでも節目を超えて次にいく。

もっとも曲を作っている時も、後々見直していて、一小節丸ごと削除とかよくやります。イントロからエンディングまで、すんなり降りてくるなんてあり得ません。

油絵だって何度も塗りかさねることができます。ただし塗った絵の具が乾いてからです。時を経て、上塗りができるようになります。

いずれにしてもここは一旦、節目を迎えて次にいかなければならないのです。

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