風のスコラに関するお話し(その3)

自分の使命を知り、それを果たすこと

皆さんは霊的な存在であって、人としての姿は仮のものです。毎日、鏡で見ている姿は霊的な実体の方ではないんです。違うものを見ているにもかかわらず、私たちは「現実の自分が本当の自分」と勘違いして生きているわけです。当然、本当の使命を知っている人はいません。

なぜかというと、本当の使命を知ってしまうと、「そのことしかできなくなる」からなんです。

この世の中には、とてもいりくんでいて、皆が自分の霊的な本質のままで行動を始めると問題が起きます。かえって不調和な世界になりますから、そうならないように「本来の自分の姿」をかなり薄めた状態で、生きているわけです。ほんの少し自分の使命を知っているから、全く真逆な方向には進みづらいけれど、ほぼ忘れているから、なかなかそこへ近づかない。こんな具合で生きているのが私たちなわけです。

そこをしっかり思い出して、短い人生でできるだけゴールに近づこうじゃないか。そういうことをしっかり理解して、どうしたらそんな生き方を具現化できるかをお伝えしています。

このテーマは簡単なことではありません。いかに生き、いかに人生を全うし、いかに良い来世に結びつけていくのか、と言う普遍的、次元を超越した視点で学び、研鑽を重ねましょうという呼びかけをしているわけです。簡単ではないからこそ、学びがいがあるというものです。

人生は学びの場でもありますから。有限であるなら、そこに無限の価値を見出せる「ものごとを見極める視点」が必要です。そんな視点を最初から持っていられればよかったのですが。普通は日々を生きることで精一杯ですから。

皆さんの代わりに私がたくさんの知恵を集約して受け取ってきました。それをお分けしていきましょう、というのがこの講座の主旨のひとつでもあるのです。