魂のインタビュー
カウンセリングにみえる方のなかには(特に初めていらっしゃる方)人生の大問題と向きあっている方もたくさんいます。完全に八方塞がり、どん底、誰も頼れない、運も尽きた。そこまで追い込まれて初めて真剣に誰かの力を借りて、この窮状から這い上がりたい、逃れたい、楽になりたい、復活したい、そう考える時人は素晴らしいチャンスに遭遇しているように思うのです。
なぜか人は楽に暮らしている時は悩みません。人生の命題があっても、そこから目を逸らしてしまいます。向き合うべきだと、どこかでわかっていても、なんだか面倒になるのです。そんなことしなくても、十分に楽しくて幸せ。だったらそれでいいじゃないか。
そう考えてしまうのが人間の特質でもあり弱点でもあるようです。魂は「楽をする為ばかりに生まれてくるのではない」ので、煩悩おおき人生をまっすぐに生きようとします。その葛藤のなかで壁にぶつかる。その時に「自分が変われる」ことを知っているようなのです。こころのなかでは(魂は知っていても、こちとらそんなことは知ったこっちゃない)と考えていても、魂はわかっているのだから、どうしようもない…。葛藤のどん底で、魂は変化の波にのれるチャンスをつかもうとします。
変わるべき方向にシフトできれば(流れをつかめれば)同じ葛藤を二度味わう必要はなくなります。魂は「次の更なるステップアップ」を願うので、どんどん次に進もうとします。流れにのり、変化を確実なものにして、より更なる高みを目指します。そこでたくさん結果をだそうとする人もいれば、より内容を充実させようとする人もいます。虎視眈々と「その時期」がくるのを待つ人もいます。いずれにしても「煩悩」の渦からは解き放たれて、明確なビジョンにむかって進んでいくサイクルがやってきます。
壁にぶつかる→内面的な変化をひきよせる→魂が望んだ方向にシフトアップする→新しい流れにのる
結局、魂が人間になってなにをしようとしているのかというと、こういう方程式は存在するのだと思います。
どういう変化を望んでいるのか。どのタイミングで新しい流れをつかもうとしているのか。どこまで結果をひきよせようとしているのか。魂へのインタビューができれば、いろいろなことがみえてくると思います。