新しい取り組みをする前に古いものにしっかり別れを告げよう
当時は最高スペックのマシンだった。それなりに高価だったしね。音作りの全てをまかなった愛着のあるMac。もうただの置物になっていたので、そろそろリサイクルに出して地球にお返ししようと思った。
最後にもう一度だけ電源を入れて、中身を確かめる。
しばらくして、もう一度電源を入れてみたら、もう起動しなくなっていた。
機械なのに。これが最後だとわかっていたのだろうなと思います。
愛着のあるものや土地との別れは辛いもの。
長く苦労を共にしたり、仲間と楽しく過ごしたり、内容はなんであれば思い出というのは積み重なるほどに大きく、そして重くなるもの。それを残したままでは次に進めない。
慣れた環境で過ごした年月は、潜在意識にたくさん積み上げられています。
長年使った道具を手放して新しいものに取り替える。そう簡単にはうまくいかない。馴染むまでだいぶ時間がかかることがあります。古いものをまずしっかり手放す。新しいものをゆっくり迎え入れる。時間をかけてならしていく。そうやって潜在意識にも、環境が変わったことを言い聞かせていくと、新しい環境にもスムーズに移行できます。
引っ越した時。前の家で写真を撮っておく。新しい住まいで、しばらくその写真を飾っておくといいでしょう。
卒業した学校で撮ったスナップをしばらく飾っておくのもいい。
手放した時は、喪失感もあるし、寂しくて悲しくもなる。でもその感情を押さえ込んでしまうと、潜在意識は新しい環境を受け入れてくれなくなります。
辛くても寂しくても、それは一時のこと。頑張ってしっかりその感情を味わう。少しずつ潜在意識の中に新しい余白が生まれる。そして、新しい変化を受け入れる準備が整います。
変わることに不慣れな人は、手放す工夫をしてください。そうすれば最短の時間で新しい変化に適応できるようになりますよ。
みなさんそれぞれの新しい季節が充実したものになりように祈っています。