2024-01-01-:霜月二十日の雑記

今日は西暦では元旦です。

私はあくまで旧暦人間なので、まだ年末モードです。そしてお正月をもう少しおめでたい気持ちで迎えられたらいいのにな、というのが正直な感想です。このような時代にお正月にしみじみと幸せをかみしめることができる人は少なくなっているかもしれませんね。

個人的に年末をしっかり感じた出来事といえば、紅白で石川さゆりさんが津軽海峡冬景色を相変わらずの張りのある歌声で披露してくれたことでしょうか。来年の大晦日もきっと津軽海峡だと思います。その翌年も。あと何回、この人の歌声を聞けるのでしょうか。

私は学生時代からずっとジャズばかり聴いていたので、懐かしさを感じる音楽のジャンルが少しずれているのかもしれません。が、石川さゆりさんの歌は心に響きます。いや、津軽海峡というフレーズが響くのかもしれません。

私の祖父母の世代が津軽海峡を渡って北海道に入植したのです。内地(本州のこと)への望郷の想いのようなものが私の中にも流れている気がします。今更、津軽や山形に帰りたいという感傷的な気持ちはないのですが、東北の文化に触れると、深いところでしっかり落ち着ける何かがあるように思います。

お正月は誰にとっても自分のルーツに立ち返るべき大切な日です。是非ずっと昔の先祖たちの故郷のことを思い出してみるのも良い先祖供養になります。それが一年間の始まりの良い縁起となるでしょう。
IMG 1588
(円山公園に現れた竜。あるアーティストさんの作品です。)