2021年9月19日(日):ポエム「道(みち)」
これは単なるポエムです。 (深読みしすぎる方には、あまりお勧めしません。)
では、どうぞ・・・
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道(みち)
道はさほど、荒れてはいないようだ
それでもゆっくり、怖れながら一歩ずつ進んでいく
耳をそばだて、気配をうかがいながら、そっとそっと一歩ずつ
集中しすぎて、消耗して、一瞬、気がゆるむ
そして案の定、足を滑らせてしまう
手をついた
その瞬間に痛みがはしる
よりによって。
こんなところで。
こんなときに。
手当ての術が何もない時に限って、ケガをするものだ
やむを得ず、ここまできた道を急ぎ足で戻る
あんなにゆっくり、慎重に歩んできた道なのに
痛みのあまり、焦りを忘れ、足元もろくに見ないで、
駆け出している自分がいる。