このご質問も、よくありますね…。というより、霊能者としての噂をききつけてご来訪になった方は、BGMで流れているピアノが自作自演だと気付く人はほとんどいらっしゃらないようです。音楽家としては気恥ずかしいような、申し訳ないような気がしたりします。でも、ここ1〜2年は音楽家としての活動の比率はほとんどゼロに近いのですから、仕方のないことです。実質、今は両立するのが難しい時期なのですが、いずれ余裕ができたら活動を再開したいとは常々思っています。
ピアニストなので、ピアノはちゃんと弾けます。作編曲もします。ピアノ以外にもキーボードを演奏します。ただし自作自演がほとんどで、クラシックのレパートリーはありません。小さい頃からピアノを習っていたわけではないので、ほとんど我流です。普段はほとんど音楽はききませんが、影響をうけた演奏家、音楽家はもっぱらジャズ系のアーティストが多く、古典〜ジャズ〜ポップスまで幅広く、浅くかじったかな、というところでしょうか。
普段はあまり音楽はききません(疲れるから)。聴いていて疲れない音楽、というとけして自画自賛ではなくて自分の演奏したものぐらいでしょうか。
自分のスタイルで演奏をし始めてから今に至るまで、音楽家としてのモチベーションを維持してこれたのは、お手本にしてきたピアニストがいたからです。その人はウォン・ウィンツァンさん。今ではとても親しく交流させてもらっています。瞑想仲間でもあり、音楽に限らず哲学から雑学まで幅広く知的な交流が楽しい方です。彼は写真家でもあるので絵心を勉強させてもらっています。
演奏家として活動をはじめてしばらくしてから「音霊(おとだま)」という方向性を打ち出して曲を作っていました(今は休止しています)。その時は自分でもなにをやっているのかよくわからなかったのですが、非常に評価してくださった方がいました。今となってはとても有名な人になってしまいましたが、小説家の田口ランディさん。縁があって彼女の為につくった音霊をすごく気にいってくれてNHKラジオでオンエアしてくれたこともあります。その後、小説の題材にもとりあげてもらったり、自分のつくった音霊をずいぶん可愛がってもらいました。
「音霊」は魂の本質にひびくものだと思います。受け取った人には、とても深い意味があるようです。作るのはとても骨がおれるので最近はすっかりやめてしまいました。再開するかもしれませんが、今はその余裕がとてもありません。